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素直な想いで [恋愛]

自由恋愛主義というブログを書いていますが、元々の私は潔癖型純愛主義
の人で、結婚したら奥さん一筋で行こうと心に決めておりました。
が、二つの出来事によって、私の恋愛感は変わりました。

一つ目は友人の死。
10年ほど前の事ですから、まだまだ30代半ばの若さだったのにも関わらず
ある日突然逝ってしまいました。

交通事故とか、何かの災害に巻き込まれたのなら、運が悪かったんだな、
で心情的には済むような気がしますが、病死、それも原因も何も判らない
ホントの突然死でしたから、別の共通の友人から電話があったときにも、
どうして、そんな冗談を言うの?と思ったぐらいでした。

一寸先は闇と言うか、死というものをとてもリアルに感じました。
交通事故に気をつけて、食べるものにも気を使って、健康面で注意しても
何の前触れもなく人生の終わりがやってくる。

怖さを感じるとともに、生きているうちに出来る事は、後悔しないように
チャンスがあれば全て受け入れようという考え方になりました。
それまでは女性とコミュニケーションを取る機会があっても自制していた
心の中の遮断機が取り払われたような感じです。

だからと言って何人もの恋人を作ろうという様には当時は考えておらず、
妻以外には、一人の女性とお付き合いをしたに過ぎませんでした。

それから転機があり、二つ目の出来事です。
このブログの中でも書いている乳がんで逝ってしまった彼女の事です。

私と会ったり、メールを貰うといつも、抱かれたい、でも抱いて貰えない
乳房を失くした上、抗がん剤で頭髪が抜け落ちてウィッグを使わなければ
外にも出られないような、そんな私なんて女性とは見てもらえないから、
と、寂しそうに笑いながら話す彼女。

胸が詰まって何も言えない私。

喫茶店で窓の外を見ながら、きっと治るからと話すのがやっとでした。

そんな雰囲気を和ませようと、私ね、アソコの毛もなくなっちゃった、と
悪戯っぽく笑う彼女、小学生の頃みたいにツルツルなのよ、なんて。

でも、笑う事なんて出来なかった。
死を前にして、どうして笑って話が出来るの?そんなことを聞きたかった
けど、もちろん、そんな事は聞けない。
素人目にも悪化しているのがわかる、でも治ると信じてるよと言い続ける
虚しさ、切なさ、悔しさ…。

そんな彼女が、私に言った言葉。
私ね、もっとたくさん恋をしたり、もちろんセックスもして、人生の中で
たくさん恋愛経験をしたかったのよね。
でも、もうダメ、女性だけど、女性じゃない…。

たくさんの人からメールを貰ったけど乳がんで乳房が無いと言うと、皆が
離れて行っちゃって、最後まで相手をしてくれたのはあなただけ。
あなたの優しさは忘れない、ずっと大切に想ってくれてありがとう。

私がいなくなったなら、あなたは奥さんだけの元へ帰っていくの?
もしも、そうじゃないのなら、たくさんの人と恋をして、私の想いも一緒
に叶えて欲しいな、私は短い人生だったけどあなたと会えて良かったよ。

だから、私が見守ってあげるから、たくさんの人を愛して欲しいの。
私の事は忘れていいのよ、でも、あなたの中で私も一緒に恋していたい。

涙で出そうになった…いや、涙で前が見えなくなった。
彼女の想いが体の中に、心の中に入り込んでくるような気がした。
そして、彼女はさよならも言わずに逝ってしまった。

私はこれからも恋をしていきたいと思っています。

まだまだ人生の半ばにまでも到達しないまま逝ってしまった彼女の想いを
叶えるために、そして、短い人生を悔いなく生きていくために。

幾つもの寂しい夜はもういらない、あなたにそばに居て欲しい。
素直にそう言える自分のままでいたいと思っています。

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有川 ひろみ

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