ラブホテル－夏向きのお話－

宿泊施設というのは昔から心霊関係の逸話が多くありますよね。
新宿の老舗高層ホテルで自殺した俳優とか、北海道のホテルで首を吊った
代議士とかホテル側としては非常に営業に支障をきたしそうなこともあり
警察や報道機関も可能な限り、ホテルでの自殺は公表しないように気遣い
をしている部分があるように感じています。

ただ、殺人事件や火災などは社会的な事件ですから報道しないというわけ
にはいきませんので、高級ホテルだろうがラブホテルだろうが一つの事件
としてニュースの題材になるのは仕方ないと思います。

以前、関西地方のラブホテルで部屋の中で異様な匂いがするという苦情で
ベッドの下などを探索したところ、ベッドとマットレスの間（ラブホテル
のベッドの場合、セックス時の振動でマットレスがずれないようにベッド
が箱状になっているのでマットレスを持ち上げないと出せない）に女性の
遺体が隠されていたことがあり、遺体が腐敗して臭気を放っていたという
事件がありました。（犯人は割と早く逮捕されたように記憶しています）

幽霊が出たという話はなかったようですが、女性が殺害されてマットレス
とベッドの間に隠されてからの数日間、その女性の死体の上でセックスを
していたカップルが何組か十何組いたはずなんですよね。

その事件があってからラブホテルに入ると室内の匂いをクンクン嗅ぐ癖が
ついてしまったわけです。

それ以外には、関東地方のラブホテルで室内に入ったら妙にドレッサーが
気になり、心の中で開けてはいけないという声が聞こえていながら思わず
開けてしまったら女性（生きている女性ではない）が立っていて、悲しい
目をしてジーッと見ていたので、逃げ出したという話を聞きました。

また鶯谷のあるラブホテルでは、セックスをしている時に天井からの視線
を感じるという話があり、実際に天井から見下ろしている女性（幽霊）と
目が合ってしまったという話が殺人事件のあったラブホテルで起きている
という噂があります。

都内でラブホテルが多いところと言えば、渋谷の道玄坂、新宿の歌舞伎町
錦糸町、鶯谷といった感じですが、セックスの最中に足首を掴まれたとか
正常位で交わっている時に背中の上に生温かい感触を感じたとか、ベッド
の中から女性が浮き出てきたとか、そんな話はたくさんあります。

現在までのところ、ラブホテルで驚いたのはセックス中にラブホテルの人
に声をかけられた甲府の時と、退室するという連絡を全くしていない全裸
の状態で清掃係の女性が入って来た時くらいで両方とも生身の生きた人間
だったので良かったのですが、冷たくて実体のない女性がフワフワと室内
を漂ったりしたら、二度とラブホテルに行こうとは思わないでしょうね。

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