女性がオンナを長続きさせるために

女性が男性よりも長生きなのは日本に限ったことでなく、ほぼ世界で共通
していることなんですが、なぜ女性が長生きなのかというのは基本的には
女性ホルモンの力であることが医学・生理学の研究によって裏付けられて
いますので、女性の方が丈夫だからとか、図々しいからと言っている男性
は全くの的外れであることがわかっています。

女性ホルモン（エストロゲン）によって、皮下脂肪が付き易いという特性
は前回で書きましたが、この皮下脂肪に対して活性酸素が攻撃を仕掛ける
ために女性の遺伝子は傷付きにくいという利点もあるようです。

活性酸素は、まず脂肪細胞に反応するらしいので、皮下脂肪を持っている
多くの女性は、生命・生活に必要な細胞への攻撃が遅れるらしいです。

30代から40代の女性の体脂肪率は、23-28％程度が細胞を老化から守って
健康で素敵な女性として活躍できる理想値ということらしいですからね、
モデル（最近は、モデルも痩せすぎていると国際的なショーには出演する
ことが出来なくなっていますよね。）のように痩せるのを理想とするのは
止めたほうが良いと思いますよ。

ただ、いろいろな役割をしてくれる女性ホルモンも、外資系の保険会社の
保険商品のように一生外保障というわけではありません。
早い時期から初潮を迎えた人は比較的早く、遅めの人は比較的遅くという
違いはあるようですが、月経は更年期を経て閉経へと向かいます。

女性ホルモンによって多少のアンバランスな生活でも耐えてきた身体は、
徐々に女性ホルモンの恩恵を失い、特にダイエットなどで栄養を摂らない
とか、逆に暴飲暴食、深夜までの飲酒、運動不足などの無理をすると突然
身体のバランスが破綻して、骨粗しょう症になったり、糖尿病、動脈硬化
認知症などの発症者が増える傾向にあるようです。

女性ホルモンが体を守っているという意識を持ち、その恩恵が減っていく
時期が来たら、それに合わせて自重するというようにしていけば、女性は
かなりの年齢までで元気で素敵な人生を送れるのだそうです。

ただ、近年の傾向として晩婚化が進み生涯に産む子どもの数が減っている
というのは、昔の女性と比較して排卵回数が多すぎるということがあると
指摘もされています。

妊娠中は通常時の千倍程度の女性ホルモンが放出され、全身にその恩恵を
浴びつつ、卵巣を休ませるという事が出来るので、身体の各部分に充分に
女性ホルモンを蓄積出来る時期なんだそうで、昔の女性は数人の子どもを
産んでいたので、大量の女性ホルモンシャワーを浴びつつ、さらに卵巣を
休ませていたので、外見上の若さを保ちつつ元気な人が多いというように
理路整然と説明されているので、そういうことなのでしょう。

でも実際に平均出産数が一人台になっている現在、女性が若々しく年齢を
重ねて行くことは難しいことなのか？というとそういうわけでもなくて、
女性ホルモンのリズムに従って暮らしていくと、女性はズーット、元気で
いられるということなので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

簡単に女性ホルモンの周期に従って暮らすということを説明すると以下の
ような感じで、強弱の緩急をつけたライフサイクルのことみたいです。

月経直後の一週間：エストロゲンがもっとも多く出る時なので、この時は
集中力が増して、多少の無理は利く時期ですから積極的に動いて下さい。

月経前の高温期：エストロゲンが少ない時期なので、内部からの守り神が
期待できない時です、休養・栄養を多めに取って充電期間にしましょう。

というようにすると、更年期も上手く越えられて、長く元気に美しく女性
を感じ、演じることが出来るようです。ご参考まで。

後、低容量ピルで避妊コントロールをしている人は、排卵が止まるので、
卵巣を休ませることが出来るのと同時に、文字通りに低容量なんですが、
エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンも含まれていますので
妊娠中まではいかないまでも女性ホルモンの恩恵を受け易いわけです。

ですから妊娠する予定のない人は、卵巣を休ませるためにも低用量ピルを
処方してもらうという選択もあるようですよ。これまた、ご参考まで。

女の残り時間―ときめきは突然、やってくる (中公文庫) 亀山 早苗 by G-Tools

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