思い出に変わるまで

結婚できない立場の人を好きになってしまうということが、誰にあっても
それは不思議ではないと私は思います。

街角で見かけた素敵な人に恋をしてしまった場合、その人が既婚者なのか
ということを最優先に調べる人がどれだけいるでしょう？
まずは、好きになってしまったという事実に対して、自分の気持ちを確認
して相手の人との接点を持つようにして、上手く話が出来た時にようやく
その人の個人的なプロフィールに興味を持つのではないでしょうか。

また、同じ職場の人が何かの拍子にとても魅力的な人になってしまう事も
充分にありえることですが、ある程度のプロフィールは承知の上だろうが
好きと思ってしまったら既婚・未婚はあまり関係のないものだと私的には
思いますし、そう思う人も多いのではないでしょうか。

同居して生計を一緒にして、良いところも悪いところも全て受け入れてと
いう、生活が主目的である結婚は、ある意味では恋愛関係の延長だけでは
続けられないと言うか、人間として認め合う事が必要になると思うので、
逆に言うと、恋愛を楽しむというつもりならば、俗に言われる不倫という
関係の方が素直に恋愛できるのではないかと思います。

それだからこそ、恋愛にトコトンのめり込んでしまうとしたら、婚姻関係
よりも不倫関係だろうな…というのは、実際の経験者である私がもっとも
よく理解している一人ではないかと思います。

離婚した人というのは、相手の本当に嫌なところを見ている事が多いので
あまり別れた相手に会いたいとかは思わないと思うのですが、不倫の場合
だと嫌な部分も見た反面、本当に好きになった人という想いも強いので、
別れた後はなかなか辛い日々が続くかもしれません。

でもね、人間には忘れるという機能が備えられているんですよね。
生々しい記憶の表面に薄紙のように時間が重なって、いつの間にか記憶は
思い出となって、心の片隅で小さな炎となって燃え続けると思います。
※　思い出にも残らないのは、また寂しいものですからね。

甘い記憶が思い出に変わるまで…誰かを好きになることもあるでしょう。

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