膣外射精の危険度

コンドームを使用しないで、膣内にペニスを挿入し射精する寸前で抜いて
女性のお腹の上に、またはティッシュで素早くペニスを包んで射精する、
いわゆる膣外射精ですが、ほんの一滴の精液であっても射精する可能性が
あると昔から言われていますよね。

では、その確率とはどれぐらいなのか？というのが今回の話題です。
妊娠しやすい体、妊娠しにくい体、いろいろな体質や条件などがあるので
何もかも一概には論ずることは難しいですから、あくまでも標準的な条件
での例として、書いていこうと思います。

まず、性的に興奮した時に分泌される液体。
先走りとか、我慢汁なんて呼び方をされることもありますが正式な名前は
カウパー氏腺液という名前の分泌液です。

セックスの挿入時に女性の膣との潤滑液としての役割があるとされていて
ペニスが勃起して、さらに刺激を加えると、ペニスの先端から滴るように
出る人もいれば、ほんの少しだけお湿り程度に出る人もいて、個人差的な
差はかなりあるような気がします。

このカウパー氏腺液には精子は全く含まれていないので、この状態で膣内
に挿入し、射精をしない限りは妊娠のリスクは全くゼロのはずなんですが
前日にもセックスをしていたり、デートの当日の出かける前に持続時間を
伸ばそうとしてオナニーをしたりしていると、尿道内に残っていた精子が
一緒に混ざって膣内に精子が入り込む場合があります。



これが以前から言われている、予期せぬ妊娠の原因の一つですね。
避妊に全然無関心な人（今でも結構な割合でいるようです。）の場合には
気にもならないかも知れませんが、私の場合は膣外射精でセックスをした
場合には、二回目はコンドームを付けるとか、一度お風呂に入ってペニス
を隅々まで丁寧に洗って精子を残さないようにと気を使ったものです。

では、定期的に生理がある女性と膣外射精でセックスをした場合の妊娠の
確率はどれぐらいなのかという本題に入ることにしますね。

一昔前（15-20年程度前）と比較すると、不妊治療を受けるカップルの数
が随分と増えているようなんですが、その理由として1cc当たりの精子の
数が減少して、男性にその主原因があるとされている不妊症が増加中だと
いう事情もあり、精子の数と妊娠との関係はかなり細かく研究されている
ために、基本的には精液1ccの中に2,000万匹以上の精子がいないと妊娠を
させる能力はかなり低下することがわかってきたようです。

そんなわけで、カウパー氏腺液で妊娠するという危険性はかなり低いもの
と考えて良いようですが、それでも何の間違いで膣内で射精してしまうか
わからないというリスクはあるわけですからね。



やはり膣外射精という避妊法はしないほうが良いと思います。
また、もしも相手の人が性感染症に感染するかキャリアだとしたら、例え
妊娠はしなくても、別の意味で後悔の日々が続きそうな気がします

コンドームを用意していない、また相手の女性がピルを飲んでいるという
わけでもないというような場合には、次善の策としての膣外射精という、
選択もあるかもしれませんが、もしかしたら不測の事態が起きるかも？と
いう心の準備は必要だと思いますよ。

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