女性器の場所が分からないのは女性

最近は過激すぎる、と問題視されることもある中高生の性教育授業ですが
個人的には思春期の男女の違い（生理と精通の基本的な話）だけを述べる
性教育が適切だとは全く考えていません。

避妊についての知識も当然、必要ですし先進国と呼ばれている国々の中で
唯一、エイズ感染者が増え続けている国である日本において、純潔教育を
進めようと考えている人もいるようですが、現実離れをしたことをしても
それで性行為感染症が減るわけもなく、逆に感染者数を増やすだけのこと
になりかねないという見方も出来ない人達が性教育について意見すること
自体が間違いだと思いますが、往々にして使えない知識を持った苔むした
頭の人の方が妙に強い信念を持っているのでなかなか使えません。

そんな生殖に関わる深刻な部分の性教育が機能しているとは思えない現状
ですから、当然、愛撫や快感を高める方法なんてことは性教育では説明を
するわけではありません。（説明すること自体が難しいですけどね。）

でも、大人になると自然に覚えているのが当たり前みたいな感じで女性は
女性器（膣やクリトリスなど）を理解していると思われがちなんですが、
ある調査で女性に女性器の場所を聞いたところ自分の膣がどこにあるのか
知らない人が半数（調査対象の中で）だったことがわかりました。



特に１６歳から２５歳の女性の場合は、膣や外陰部（大陰唇・小陰唇）の
図を見せて、膣はどこにあるでしょうと聞いても、まともな回答が半数に
満たないということで、２５歳の人などはどのようにセックスをしている
のか不思議になってしまいます。

現在の生理の始まりみたいな性教育だけでなく、生殖と避妊を中心とした
性教育を行なうことが、セックスで挫折をする若者を食い止め、少子化の
進行に歯止めをかけることに繋がると思われますので、セックスを教える
ことは日本の未来に重要な役割を果たすことになるはずです。

きれいごとだけでは人の悩みは解決しないと思います。
セックスに悩むこと自体が不純だと言う人もいますが人生のクオリティを
高めることで生きがいを感じることが出来るというのは、仕事や生活環境
の面だけではなく、原始的な性欲や食欲が豊かに満たされることであると
思いますから、もっと性的快感について自由に語られる雰囲気が必要では
ないかと考えますが、日本人はセックスに対して妙な罪悪感みたいなもの
があるので、なかなかセックスの内容が進歩しないような気がします。

セックス時の愛撫の仕方まで丁寧に教えろとは言いませんが、男性の方が
女性器の位置を知っているというのもいかがなものかとは思います。

ちなみに女性器の簡単な見分け方は、女性の股間を開いて割れ目を左右に
開いて仰向けに寝た状態で言うと正面に見えるのが膣口で、その少し上に
尿道口がありさらにその上、割れ目の先端の部分にあるのがクリトリスと
いうことになりますが、そもそも女性は鏡を使わないと自分自身の女性器
を見ることが出来ないので難しいかも知れませんね。



なお、クリトリスは性的な興奮状態にないと包皮を被っているので自分で
鏡で見ても視認はしにくいかと思いますが、前戯によって高まってくると
包皮の中から表面がツルツルとした、真珠玉のような部分が顔を出すので
その部分を優しく指で触れたり、舌先で舐めたり軽く吸ったりすることで
快感を感じるわけで、それをしているから男性の方が女性器のことをよく
理解しているということになるのです。

前戯（愛撫）で女性器を濡れた状態にしないと、ペニスを挿入することは
無理だと思いますが、女性器を濡れた状態にすることは、そんなに簡単な
ことではないというのは、セックス経験の少ない人は認識しておいた方が
良いというか女性自身も誤解している人がいるかも知れませんね。

セックスを自然体で語り、愛撫の仕方を丁寧に教える大人の性教育が現代
では求められているではないでしょうか。

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