セックス経験と寿命の関係

以前、105歳になった英国人女性が長寿の秘訣を聞かれた際に独身生活を
続けたことが長寿の秘訣と答えたのですが…その答えの中で、この女性は
セックスは「非常に煩わしいものだと想像する」と言ったのだそうです。

想像するということは、この人は105歳になるまでバージンだった？
でも、それって結果的に長寿になったわけであって生まれてから今までに
一度もセックスをしなかったから長寿なわけではないと思います。

香港の男性の最長寿の人は適度なセックスとアルコールを飲むことにより
自分自身が長生きをしていると言っている人もいますし、禁欲的な生活に
よって長寿にしてくれているという人もいて、人によって言っている事は
バラバラですからね、寿命に関係するような生活習慣ではないと私的には
思いますし、そもそも結果に対して理由を後付しても意味がないのでは？
と私は思うのです。

例えば逆の見方をした場合で、セックスをすることで寿命は縮まるのか？
という方向から考えてみるとどうなんでしょう。

セックスをしないと長生きをする理由として本人にセックスに対する興味
が無い＝欲望がない＝ストレスが少ないので長生きになる、という視点で
理由を考えた場合、それを逆の視点で見るとセックスに興味津々＝欲望が
いっぱい＝ストレス過多になっていろんなストレス性疾患を起こして短命
になるということになるわけですが、そのような論理は成り立つのか？と
いう話になるわけですね。



基本的には、世の中の大部分の人はセックスという行為には、程度の差は
あると思いますが興味はあると思います。
もっとも原始的な欲求ですから当たり前の話です。

さらに人間の欲求・欲望は性欲だけではありませんから、欲望という部分
をキーワードにすれば、確かに体の色々な部分に対してストレスはかかる
と思われるので、セックスに興味を持つ人と持たない人では欲求を具現化
するのに必要な努力も含めてストレスに差異は出ると思います。



ストレスフリー＝長生きという視点に立てば、性欲がないという105歳の
女性には、その他の欲求も薄いというように考えれば説明が付きます。

ただ、性行為をしない場合には子宮や乳房など動物レベルの視点で女性を
見た場合、一生の中で当然、使われるべき器官が機能しないことによって
病気を発症する危険性はあると思われるので、そのリスクを克服しないと
通常以上の長生きは難しいということになるはずです。



ということは件の105歳の女性が長生きだったのは、やはり他の生活環境
や女性自身が健康体だったのが要因だと思いますので、結局は個人の問題
ということになってしまうのでありますね。

ただ、世界でも最少に近い年間セックス回数の日本人の平均寿命が長い、
という事実はありますからね、多少の因果関係はあるかも知れません。