五月も終わりが近づいて、新緑の季節から梅雨の季節へと移り変わろうと
していますが、一週間ほど前までの新芽が萌える時期には勤務先の周囲に
植えてある樹木から濃厚な精液の匂いが風に乗って流れていました。

植物も生き物だということを毎年、春になると再確認している感じですが
筍を茹でた匂いが精液の匂いだと言う人もいれば、食器漂白剤のハイター
の匂いこそ精液の匂いという人もいて、同じ匂いでも感じ方によって随分
とイメージが変わることが分かります。

新緑から発散されている匂いはどのように考えても精液の匂いなんですが
さすがに精液の匂いがする、と言うことは憚られるのか、駐車場から歩く
人たちは芳ばしい匂いが漂っていることに気付いていても誰ひとりとして
なんとなく精液の匂いがしない?という会話を交わすことはありません。