日本では古くからセックスの体位は48手と呼ばれ、「鶯の谷渡り」とか
「仏壇返し」「椋鳥」「締め小股」なんて感じで、男女がそれぞれどんな
恰好で結ばれているか想像もつかない名前が付いています。
たのしい48手教室を参照 可愛いイラストになっています。
「正常位」「後背位」「騎乗位」といった現在の一般的な名前は、後から
付けられたもので日本古来のセックスの体位は、風雅というか、雅やかな
名前で呼ばれていたものらしいです。
ちなみに、一部の表現では「正常位」は「正上位」と書かれている場合が
ありますが、人類のセックスの基本は女性が仰向けになって、その上から
男性が覆い被さる形で繋がり合うのがオーソドックスということで、その
体位のことを正常位と表現しますから、正上位という言葉はありません。
日本に48手が伝わっているように海外にもセックスの体位はいろいろな
表現で伝わっているわけですが、そんな中で世界で最も有名だと思われる
ものがインドに伝わるカーマスートラです。
但し、カーマスートラは単にセックスの体位を描いたものではないという
誤解を解くという名目で、フランスのパリでカーマスートラ展が開催され
経典の他に彫刻や絵画などが展示されているとのことです。
とは言うものの実際の来場者がそんな高尚な目的で行くとは思えないので
なんだこりゃ?と落胆するのかと思いましたが、実際にはセックスの体位
を描いた描写や、ゾウと人間、馬と人間のセックスを描いた作品もあると
いうことなので主催者がいくら高尚なことを言っても、日本で昭和の遺物
となりつつある秘宝館のような展示になっているのが実際のようですね。
結論としては「インドでは神は愛を営む。より多く愛を営む神ほど良い神
なのです」ということらしいので、日本でもカーマスートラ展を開催して
愛すること(セックスすること)の大切さを訴えると、セックスレス社会
も少しは変わるかも知れません。
なんて言いつつも夫婦間以外のセックスは増えているという見方もあって
単純にセックスレス社会という見方は正しくない、という説もありますが
その話題については次回で書くようにしたいと思います。