アメリカでの調査結果ですが、約30年間の間に口腔がんの患者数が約二倍
になったことについてのオハイオ州立大学の研究結果として、原因は喫煙
よりもヒトパピローマウィルスである場合が多くなっているようです。
通常は悪性新生物と呼ばれるようにウィルスが原因だとは特定されること
はありませんが口腔がんや子宮頚がんはヒトパピローマウィルス=HPV
が原因と特定されることがあり、子宮頚がんについては、日本においても
少女期にワクチン接種の補助が受けられるようになっています。
が、本来の生殖行為でない場合、男性が女性器を口唇で愛撫する場合には
人間が生活していくために絶対に必要な行為ではありませんから、公費に
よる補助が受けられるはずもないわけで、HPVの感染が気になる場合は
オーラルセックス(具体的にはクンニリングス)は、禁断の愛撫であると
カップルの双方が認識しないといけないかも知れません。
オーラルセックスをするパートナーが過去からの通算で6人未満の場合の
感染率と6人以上の割合を比較すると感染リスクは6倍ということなので
単純に計算したら、1人なら1倍、2人なら2倍と単純に経験した人数に
比例する計算になるような感じです。
ということは、もしも20人と経験があれば感染リスクは20倍なわけですが
女性の子宮頚がんの場合はそのような割合は発表されていません。
でも男性だけがオーラルセックスのリスクが高いという見方はどうかな?
と個人的には思います。
何故ならば、女性が予防ワクチンを接種するのは体外からウィルスが侵入
した時に対応するためなわけですから、当然、男性がHPVを持っている
という前提がなければ性行為で感染するとは言えないわけで、それを逆に
考えれば、女性が男性器を愛撫するフェラチオで女性は危険性が高まると
いう見方も出来るわけで、結論としては男性も女性もオーラルセックスは
癌になるリスクがあることを認識してしましょうということですね。
ただ、オーラルセックスとHPVの関連を裏付ける研究やこの研究の対象
となっているのは白人のみ(白人男性だけに口腔がんが増えている)など
研究自体の歴史が浅いこともあって、絶対的な結論ではないということに
なっていますから、日本人の場合はあまり心配の必要はないかもですね。
子宮頚部と口腔の共通点は湿った粘膜ですから通常は湿っていないペニス
にはウィルスが生息できないなど、いろんな要因があると思います。
恐る恐るしても快感には結び付かないと思いますから、怖いなとか嫌だな
と思った場合は最終的な結論が出るまで自粛することでしょうね。