でも、世の中の人はあのような話を真に受けて、今の配偶者と離婚したら
いくら貰えるのか?なんて事を考えている人もいるようですが、一般人の
離婚の慰謝料なんて本当に微々たる物で、それで生活設計をしようなんて
ことは考えない方が良いと思いますよ。
例えば、夫が浮気をしたとします。
妻とは特に問題もなく、一ヶ月に一度以上のセックスがあるにも関わらず
浮気が発覚したというような場合ならば、慰謝料として20万円程度までは
認められるかもしれませんが、それ以上は生活費とか、子どもの養育費と
いう名目でしか金銭的な補填はありません。
世の中には、わざと夫の相手をしないようにして、夫が浮気をするように
仕向けて離婚をするようにすれば、多額の慰謝料を受け取って、嫌な夫と
別れる事が出来るなんていうアドバイスを無責任にする人がいるようで、
実際にそんなことをしようとしているという話も聞いたことがありますが
残念ながら、浮気をしたら片方が全部悪いと考えるのは単なる素人考えで
世の中はそんなに単純には動いていません。
妻側が離婚を申し立てたとして裁判になった場合、夫が妻とのセックスが
既に一年以上なく、自分から誘っても応じてくれないと証言したとしたら
離婚の正当な理由として認められてしまう可能性は非常に高いわけなんで
浮気という事実の他に、夫婦間の性交渉の実績とか、妻が夫の求めを拒む
合理的な理由があるのかという部分も考慮されるので、妻が病気だとか、
夫が他の人からSTDをもらってきて、妻にも感染させたことがあるから
その後はセックスしていないなどの正当な理由がないと、妻側にも責任の
一端があるというように判断されるのが普通だと思われます。
そんなわけなんで、あえてセックスを拒否して夫を欲求不満に追い込んで
浮気させようなんて考えても、慰謝料をもらって夫と別れて第二の人生を
謳歌するというのは絶対に無理でしょうね。
慰謝料は傷ついた人を慰めるためのお金であって、悠々自適な生活を保障
するためのお金ではないという様に考えれば、そんなに高額にはならない
という事が理解できるのではないかと思います。