ことを堅い言葉で言うとオーラルセックスと言います。
宗教的な理由や倫理的な理由から、口を使った性的行為は禁じている国や
アメリカの州もありますが、個人のプライバシー領域のことなので完全に
排除することは難しいと思いますし日本の場合は法律で云々というような
考えは毛頭ないようですから特に禁止されているものではありません。
が、STD感染の大きな感染源になっているとして病院関係者の間で注視
されているのが、このオーラルセックスであるということを記憶しておく
というのは重要ではないかと思います。
10代でセックスを体験する女性が増え続けている反面、中学生・高校生で
セックスまではしたくないという女子生徒がいるのもまた事実なんですが
付き合っている彼がセックスが無理ならば、せめて口でしてくれないか?
と頼む例が結構あるようで、背景にはAVの影響もあるとは思いますが、
口でする程度ならばSTDの感染なんてことはないだろうという思い込み
もあると思うんですよね。
口にペニスを含んだだけでも、粘膜と粘膜の接触な訳ですから、B型肝炎
からクラミジア、ヘルペス、HIV、淋病などに感染するリスクは発生し
さらに射精を受け入れて、精液を飲んでしまえばリスクは更に増大して、
感染の危険は増すわけです。
いくら清く正しく美しくと男女交際を純愛路線に導こうとしても、現代は
あまりにも性情報が氾濫しすぎているというのはご存知の通り。
さらに間違った性知識も携帯電話のメール一本で全国に伝播してしまう、
という怖さがありますから、性行為そのものを幾ら止めさせようとしても
興味を持たせないようにするのは非常に難しいと思いますから、STDの
怖さをしっかりと理解するように知識を与えた上で、それでもしたい場合
には、オーラルセックスではあってもコンドームを使うように教えるのも
大切なことではないかと思います。
親が娘に教えるというのもこれまた難しいことだと思いますので、本当は
地域や学校を含めて、学生の自然な欲求をどのように安全な方向に向けて
導いていくのか?というのは議論し、また指導する体制が必要ではないか
と思いますが、どんな性行為でも規制がない割りに、性は秘すべきものと
いう風潮が強いがために、妊娠やSTDの感染が減らないというジレンマ
が出てきていると思います。
恋愛の過程の中でセックスだけを避けて通ることは難しいと思いますので
いかに危険な部分を排除するようにするのかを指導するのも、一つの大人
の役割だと思います。
性の悩み相談というと、なんとなく隠微な感じが漂ってしまいますが特に
女子の場合は本当にいろいろな悩みを持っていると思いますので、正しく
下心のない回答の出来る相談員を配置するというのも必要でしょうね。