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セックスにまつわる七つの誤解 -3 [性の悩み・性の疑問]

セックスにまつわる七つの誤解の話の最終回です。
サクサクと書けば一回で終わったと思いますが、いろいろと補足説明など
書いていると長くなってしまいました。

6、子宮頸癌検査は18歳までに1度するべき
女性の癌患者の発生場所として上位に並ぶのが子宮頚がんと乳がんです。
二つの場所とも女性にとって特別な体の一部であることから検査の重要性
が喧伝されていますが、診察時に恥ずかしい部分を診せなければならない
という抵抗感もあって特に若い女性の場合、早期発見が出来なくて手遅れ
になってしまうこともあるために特に子宮頚がんについては、予防接種の
必要性が指摘されています。


乳がんを10代で発症する例はレアケースであることから、10代で検査
をすることには否定的な意見が多く、ピンクリボンキャンペーンで全国を
検診車が巡回してマンモグラフィー検査を行なっていた時期もありました
が、現在ではなんでもかんでもマンモグラフィーという風潮は沈静化して
年齢相応の人(発症しやすい年齢層)を対象に、適切な検査が行なわれる
ようになっています。

子宮頚がんについてはセックスによってHPV=ヒトパピローマウィルス
に感染することで発症の原因となることが確認されたことで倫理的側面は
ともかくとして、多くの女性がセックスを体験する年齢の18歳を基準に
検査と予防接種をするべきであるとされてきました。

しかしながら研究の更なる進展により18歳でセックスを初めて経験した
女性は三年以内に自然にHPVが消滅することが分かったため、18歳で
検査をしても意味が無く、三年以上経過してから検査を受けることで充分
に対応が可能なことが分かったことで、子宮頚がんの検査は21歳以降に
すれば良いということが確認されています。

高校生のうちに産婦人科の診察を経験しておくのも一つの成長だと言える
かも知れませんが、まだセックス経験のない人も少なくはありませんので
医療器具とはいっても膣内に挿入されることに抵抗はあると思いますから
21歳でも問題ないという見解は若い女性には朗報だと思います。

7、緊急避妊薬を飲めば妊娠しない
モーニングアフターピルと呼ばれている緊急避妊薬は主に犯罪や事故での
希望しない妊娠を防ぐためのもので、医師の処方が必要な薬品です。

が、最近は海外からの個人輸入扱いで流入している怪しげなピルがネット
販売で売られているため正しい知識に基づかないでピルを飲んで、結局は
妊娠したり、子宮破裂などの大きな事故に結び付く例もありますから注意
が必要だと思います。

例えば膣内で射精をして緊急避妊薬を飲んだとしても、このセックスより
前から妊娠していたら避妊には役立ちません。

こういう場合には、妊娠中絶薬を飲まないと効果はありませんが、流産を
人工的に起こす薬を飲めば子宮が収縮する痛みは相当なものですし実際に
流産した後は止血をしたり、開いた子宮口を閉じさせるための医療行為も
必要になりますから最悪の場合、子宮破裂の痛みで意識をなくし、出血を
止められないまま亡くなってしまうケースもありますから、密かに自宅で
処置できるものではありません。

販売されている薬品が緊急避妊薬なのか妊娠中絶薬なのかもわからないで
使用した場合、命の危険がある場合もあれば、避妊薬としての意味が無い
場合もありますので、きちんと医師(産婦人科医である必要はない)から
処方箋をもらい、注意事項をよく聞いた上で医師立会いの元で行なうのが
正しい避妊の仕方であることを理解しておくことが重要です。

みんなしりたいピルのおはなしみんなしりたいピルのおはなし
うみの みちこ ヨモギ田 リョオコ 種部 恭子

女性のためのピルの本 ピルのことを知りたい―性と避妊を考える (岩波ブックレット (No.484)) ピル (集英社新書) ピル博士のピルブック

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