セックス中の突然死（腹上死）

あくまでも統計上の数値ですが、日本国内においてセックスの真っ最中や
その直後に突発的な体調不良を発症して亡くなる人の数は、階段を落ちて
死ぬ人の二倍程度なんだそうです。

階段を落ちて死ぬ人は大体、年間で４００人程度で一日一人ぐらいが平均
ということなので、セックス中に突然死する人は一日当たりでは２－３人
存在する程度の頻度のようです。

正常位でセックスをしている時に、女性の体の上に倒れ込んで死ぬという
イメージから腹上死という言葉があるわけですが、特に体位による違いが
あるわけではなく、騎乗位の時でも、バックでも死ぬ時は死ぬという現実
がありますし、男性だけでなく女性の場合も割合的には少ないですが例が
ないわけではありません。

セックスの後、数時間以内に心筋梗塞や脳卒中などを起こした場合、相手
の人から申告があれば腹上死として扱うようですが、婚外恋愛の場合でも
結婚している場合でも、特に女性がセックスしていたら調子が悪くなって
などと言うわけもありませんので、突然、心臓が止まった理由を想像する
ことが出来ても検死官から聞くことは滅多にないようです。

では腹上死で死なないために覚えておかなければならない注意点はなにか
という核心部分の話なんですが、一回のセックス（ピークへと上り詰める
過程）の運動量は、階段を二回まで駆け上がる程度で、実際にセックスを
している時に感じているほどの激しい運動ではないわけですね。

アメリカの最新の研究結果では月に一度セックスをする男性よりも、週に
二回セックスする男性の方が心臓系の病気を発症する危険性が低いという
結果も出ているようですから、心疾患の既往症がない限りは、心臓発作を
恐れることなく激しいセックスに没頭しても大丈夫なようです。

突然死の話 (中公新書) 沖重 薫 by G-Tools

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